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≪ 不 幸 な 犬 猫 と は ? ≫ ・行政機関に収容される犬猫 ・野良となった犬や猫 ・取扱業者のもとで商品として扱われる犬猫 ・不適正に飼育され続けている犬猫 |
法律上動物は「命あるもの」です。
しかし現実には、単なる「もの」として取り扱われる状況があるのも事実であり、
そのような場面では動物福祉がおざなりになっていることが多いものです。
今生きている不遇の犬猫を適正に飼育できる新しい飼い主に譲渡していくとともに
新たにこのような不幸な犬猫を産みださないようにしていかなくてはいけません。
【行政に収容される犬猫】
犬猫が保健所などに保護された場合、自治体により収容期限に違いはありますが、
収容期間中に飼い主が迎えに来ない犬猫は、
あらたな引き取り手がいなければ殺処分の運命をたどります。
保健所に収容され迎えのない犬猫は多く、また飼い主持ち込みによる飼育放棄も後を絶たず、
多くの犬猫の「命」が人間の身勝手な行動の犠牲となり殺されています。
平成27年度、日本では92,656頭(犬16,287頭、猫76,369頭 ※負傷含む※保管中死亡含む)の犬猫が
行政殺処分され、平日1日に換算すると378頭もの命が奪われました。(環境省)
【野良犬猫】
野良犬や野良猫は、野生動物ではありません。
無責任な飼い主が飼育放棄し放置された結果生み出されたわけで、
野良犬や野良猫に罪はなくひたすら毎日を必死に生きています。
全ては人間の行動が現状の起因です。
【動物取扱業者の元で商品として扱われる犬猫たち】
経済活動のなかでは、犬猫たちは商品としてモノのように扱われ、
売れ残った場合、終生飼育されず在庫処分されたりします。
2015年度に国内で販売されるなどした犬猫は少なくとも約85万匹で、
前年度より約10万匹増えていることが朝日新聞の調査で分かり、
流通量の3%にあたる約2万5千匹の犬猫が流通過程で死んでいたことも判明。
環境省の調べでは、2015年度の全国の自治体における殺処分数は犬1万5811匹、
猫6万7091匹。自治体や市民団体などの努力で、
保護犬や保護猫を引き取る意識は高まってきてはいるが、
流通量の増加により安易な飼育放棄が増えることも懸念されている。
(2017年1月30日朝日新聞sippoより)
【不適正に飼養され続けている犬猫たち】
(一社)ペットフード協会によると、2015年の推計飼育頭数全国合計は、
1,979万1千頭(犬:991万7千頭、猫:987万4千頭)と推計されました。
(全国犬猫飼育実態調査結果)
この中で適生に飼育されている犬や猫の数はどれほどなのか・・・
保健所では飼い主に放棄された犬猫や飼い主の迎えのない迷子の犬猫が多数収容されています。
また最近問題となっているのが多頭飼育。
動物福祉を無視した飼育しきれない数にまで増やし続け、
挙句の果てに行政機関に放棄するケースが目立っています。