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保護した全ての犬猫に不妊手術を実施 不幸な動物を減らすには、メスには避妊手術、オスには去勢手術を施して、 愛情と責任を持って飼育出来る範囲での数に止め、 QOLを上げることが重要ではないでしょうか。 しっぽの会では、麻酔等に問題のない限り、 保護した犬猫全てに避妊・去勢手術を施しています。 |
保健所から引取りされた犬や猫たちが本当に大切に飼育されているか・・・
同じように悲しく辛い想いをしていないか・・・
譲渡されたからと安心するのではなく、その先の生涯が大切になってきます。
適正に飼養する飼い主が増えればおのずと幸せな犬猫等のペットたちも多くなりますが、
まだまだ安易に購入、飼育する飼い主が多いのが現状です。
人間の都合で小さな犬や猫の命が失われるのは、本当に仕方がないことなのでしょうか。
ペットの数が子どもの数を大きく上回り、世界有数のペット大国と言われる日本。
コンパニオンアニマルと呼ばれ、家族の一員として一生を終える犬や猫がいる一方で、
平成27年度(平成26年度統計)、日本では92,656頭
(犬16,287頭、猫76,369頭 ※負傷、保管中死亡含む)の犬猫が不要とされ殺処分されました。
ペット業者が廃業するたびに悲しいニュースを見聞きすることも多く、
保健所では飼い主に捨てられた犬猫が、
殺処分される間際まで飼い主が迎えに来るのを信じて待っています。
不幸な動物を減らすには、メスには避妊手術、オスには去勢手術を施して、
愛情と責任を持って飼育出来る範囲での数に止め、QOLを上げることが重要ではないでしょうか。
しっぽの会では、獣医師の診断に基づき、健康に問題のない場合は、
引き取った犬猫すべてに避妊・去勢手術を施してから譲渡しています。
特に、早期不妊手術を行ってくださる意識の高い先生との出会いがあり、
2010年より、子犬子猫についても不妊措置後の譲渡を行っています。
これは、どんなに譲渡後の不妊措置の確約をして譲渡しても、
約束をお守りいただけない方が少なからずいらっしゃり、
そこからさらに繁殖するという悪循環を経験しているからです。
繁殖を止めることは、不幸な犬猫を減らすための基本事項であり、
ご縁があってしっぽの会を卒業した犬猫たちから、
望まれない子犬子猫が産まれることは100%ありません。
不幸な犬猫を減らすためには、譲渡動物の不妊措置は絶対に必要との立場をとっています。
【保護後の流れ】
① 保健所から引取り当日か翌日に動物病院を受診。健康診断と混合ワクチンを接種、
犬はフィラリア感染症の血液検査。
② 混合ワクチンが定着した頃にメスは避妊・オスは去勢手術を実施。マイクロチップの挿入も。
③ 猫は、引き取り後3か月経過しないと血液検査で感染症の有無が判定されないため、
3か月後に感染症検査。
※ただし飼育環境に感染症の有無は関係ない方には、検査前にご譲渡しています。
【不妊手術のメリット】
避妊手術(メス)
・望まない妊娠を防ぐ
・乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・卵巣腫瘍等の病気の予防
・発情のストレスがなくなる
・犬は発情の出血がなくなる
・猫は発情時の鳴き声が軽減される
去勢手術(オス)
・精巣・肛門周辺の腫瘍・前立腺の病気・会陰ヘルニアの予防
・犬は尿マーキング行動が減る
・猫は尿スプレー行動が抑えられる
・攻撃性の低下、性格が穏やかになり、躾もしやすくなる
・発情のストレスがなくなる
※ デメリットは、発情ストレスが減少するため肥満になりやすい傾向になりますので、
食餌管理や適切な運動が必要です。