第3回 しっぽの会 アニマルチャリティ
第3回 しっぽの会 アニマルチャリティ
2010年8月14日(土)~19日(木) 10:00~19:00 (最終日18:00)
会場 紀伊国屋書店札幌本店
しっぽの会主催のチャリティイベント「知ることからはじまる」が無事終了いたしました。 | |
連日の猛暑の中、6日間の期間中に、1,500名余りの方々にご来場いただきました。 お盆のお忙しい中、しっぽの会の犬猫の飼い主さま、ご支援くださっている皆さま、また、行政の方もご来場くださり、熱心に何度も足を運んでくださる方もいらっしゃいました。 しっぽの会は本当にたくさんの方に支えていただいていると強く感じましたし、直接お会いする事で、これからの課題や目標などを確信できました。 |
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■イベントの趣旨 | |
人間の都合で小さな犬や猫の命が失われるのは、本当に仕方がないことなのでしょうか。ペットの数が子どもの数を大きく上回り、世界有数のペット大国と言われる日本。コンパニオンアニマルと呼ばれ、家族の一員として一生を終える犬や猫がいる一方で、不要とされ殺処分された命は平成20年度、日本で286,492匹。私達の住む北海道だけでも7,633匹が殺処分されています。ペット業者が廃業するたびに悲しいニュースを見聞きすることも多く、保健所では飼い主に捨てられた犬猫が、殺処分される間際まで飼い主が迎えに来るのを信じている町の保健所のことを知ることから始めてみては如何でしょうか。【一年間に収容された犬猫の数は。どんな理由で収容されたのか。収容期間は何日か。何匹の犬猫が家に帰れたのか。また、何匹新たな引き取り手が現れ、何匹の殺処分という悲しい結末を迎えたのか。なぜ、彼らは殺されなければならなかったのか。】是非、この機会に人間の身勝手な都合で行き場を失った、小さな命の悲鳴に耳を傾けてください。2011年は「動物の愛護及び管理に関する法律」の改正年度です。小さな命を大切にする社会は、人間社会も豊かにし、私たちの福祉にも繋がっていくのではないでしょうか。 |
■イベントポスター |
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■イベント告知の配布チラシ |
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■トークで熱く語っていただいたGUCHY様、坂上華奈様、有難うございました。 ■ご協賛いただいたBADGIRL-KETTY様、MOBBY様、スチュワート・チゾム様、うさ様、かきはらひとみ様、北国商店様有難うございました。(50音順) ■ご後援いただいた札幌市・札幌市教育委員会様・北海道・北海道教育委員会様・北海道新聞社様・北海道放送様、有難うございました。(50音順) ■告知いただいた北海道新聞社様・北海道放送様(50音順) 有難 うございました。 ■ご協力いただいたボランティアのみなさん、有難うございました。 皆様には、この場を借りてお礼を申し上げます。本当に有難うございました。 |
会場内の様子 | |
平成18~20年の北海道の保健所に収容された犬猫数や殺処分数、全国の自治体の状況をグラフにしました。北海道や札幌市の現状と全国の現状を比較できました。 |
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しっぽの会に引き取られた犬猫のプロフィール写真。みな人間に翻弄され、会に来て命を繋いだ子たちばかりです。 |
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貰われていったしっぽの犬猫たちの家族写真。生き生きとした表情をご覧になって、多くの方が喜んでくださいました。人間に依存して生きている犬猫たちの幸せは出会った人で決まります。 |
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飼い主さまや支援者の方からのお便りや、当会の活動内容、飼い主募集の子たちのカード、メディアに取り上げられた資料など掲示しました。 |
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保健所に収容される犬猫をなくすための「保健所収容ゼロをめざして!10の誓い」やALIVE様の最新のパネルを展示させていただきました。 |
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スチュワート氏の写真はどれも生命力にあふれています。「この子たちが捨てられていたなんて信じられません。」と涙を拭っている方も多くいらっしゃいました。 |
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グッズ、書籍コーナーでは犬猫の現状や愛護に関する書籍を集めました。品切れする書籍も出て、皆さまの関心の高さを感じました。 |
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イベント初日に行われたGUCHY様、坂上華奈様、そして稲垣代表によるトークイベント「知ることからはじめよう!」和やかな雰囲気の中、どうしたら殺処分される犬猫を減らすことができるのか、トークは盛り上がりました。 |
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立ち見の方がいらっしゃるほどたくさんの方においでいただきました。150名あまりの方が真剣に聞き入ってくださいました。時折、ハンカチで涙を拭っていた方もお見えになりました。犬猫は喜怒哀楽の感情を持つ、私たち人間に寄り添って生きている生き物です。小さくてもひとつの命・・・守ってあげたいですね。 |
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展示データ内容 | |
平成20年度、北海道の保健所には犬が5,095匹、猫が7,343匹収容されました。そのうち、殺処分された犬猫は7,633匹。犬は1日にろ6匹、猫は1日に15匹が殺処分されている計算になります。また、収容期間中に志望した犬猫は640匹にものぼります。北海道立保健所は麻酔薬を前投与後、薬品を投与し殺処分しています。 また、札幌市動物管理センターには犬736匹、猫2,076匹が収容されました。そのうち、殺処分された犬猫は1,927匹。犬は2日に1匹、猫は1日に5匹が殺処分されている計算になります。殺処分93%余りが猫ですが、そのほとんどが目も開いていない子猫です。猫の生存率はたった10%。札幌市の殺処分方法は二酸化炭素(CO2)による窒息死です。 |
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飼い主が保健所に犬や猫を捨てる際に、書面で飼えなくなった理由を記載しますが、その放棄の理由のうち、北海道立保健所の犬の放棄理由は「飼い主の死亡や病気」、「転居」、「無計画な繁殖」、「犬の問題行動」で理由の大半を占めています。また、札幌市は無計画な繁殖は少なく、変わって経済的な理由が約14%を占めています。猫の場合、北海道は「無計画な繁殖」が約30%、札幌市は7.4%を占めています。この統計から、札幌市は北海道全体の犬猫の飼い方より不妊手術がすすんでいるのか、あるいは犬を放し飼いしたり、不妊手術を施さないまま外飼いしている飼い主が少ないためか無計画な繁殖は少なくなっています。 これらの理由のどれをとっても、飼い主の事情で放棄されている訳ですし、また、知識をもって飼育していれば防ぐことが可能です。将来のことも計画にいれ、ペットが天寿を全うする最期まで飼う自信と責任が持てないなら、最初から飼わないことも愛情なのです。 |
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犬は返還数、譲渡数とも3年間連続上がっています。逆に殺処分数は3年間で30%余り減少しました。生存率も平成20年度は58.1%となり、このまま推移していけば、犬の殺処分数がさらに減少できる期待が持てます。それには、■迷子になったらすぐに保健所や警察に連絡する■犬を迎え入れる時は、終生飼い続けることができるか家族全員で相談する■避妊・去勢手術をし、望まない出産をさせない。以上を注意するだけでも、劇的に殺処分される犬を減らすことは可能です。愛犬は飼い主に全幅の信頼を寄せています。「飼い主にしかできないこと」愛犬を守ってあげるのは飼い主しかいないのです。 |
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猫の殺処分は依然として多く、譲渡率が上がった平成20年度さえも、収容された猫の80%が殺処分されています。また、その大半が目も開いていない子猫です。母親と離れた子猫は1日に何度も定期的に授乳し、排泄も促してやるなど手をかえなければ生きていくことが出来ません。また、抵抗力がないので病気にかかりやすく、ちょっとしたことでも命取りになったりします。保健所には飼育員がいるわけではないので、もう少し大きくなれば貰われるのが分かっていても、ほとんどが処分させざるをえないのが現状です。また、猫は交通事故や怪我など負傷して収容されるケースも多いのですが、それは室内飼いを守っていれば防ぐことが可能です。猫の殺処分を減らすには、飼い猫を外に出さない、必ず不妊手術を施すことが鍵になっています。 |
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殺処分をなくすには、保健所に収容される犬猫を減らすことが重要です。 しっぽの会から、行政殺処分ゼロをめざす提案ポスターです。 |
期間中13名の方から、89,000円ものご寄付をいただきました。 協賛いただきました皆さまからも収益から54,896円ものご寄付をいただきました。また、期間中の総売上金額は798,225円(税込)でした。紀伊国屋書店さまにお支払いする手数料、必要経費を引いた後の全ての金額は保護活動のために責任を持って大切に使わせていただきます。 ご寄付いただいた方、協賛いただいた皆さま、お買い上げくださった方、本当にありがとうございました。 |