2023年2月
<終生預かりボランティアさん募集の犬猫紹介>
2023年2月末時点で預かりボランティアさんを募集しているのは、犬はスモーキー、マーチ、ロク、太鳳の4頭です。猫はヨモギ、ノエル、ダミアン、ハッチ、シロ、秋子、ローズの7頭です。
毎日のケアが欠かせないハンデのある子たちですが、毎日を精一杯生きています。
当会の施設とは違う家庭環境で、家族としてお迎え入れしていただける終生預かりボランティアさんを募集しています。
医療費やフード、その他かかる費用は全てしっぽの会で負担させていただき、当会の担当スタッフが全面的にサポートさせていただきます。ご理解いただけると幸いです。
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ローズ ♀ 推定3-5歳 しっぽの会引取り預かり
空き家にあった家の横のテントで元住人からご飯をもらって暮らしていたローズ。
子育て中に子猫と一緒に栗山町の保護主さんに保護されました。
ローズは、猫エイズと猫白血病のダブルキャリアでしたので、ストレスのない家庭環境で過ごせると幸いです。 -
秋子 ♀ 推定13-15歳 岩見沢保健所
三笠市で多頭飼育され放棄された12頭のうちの1頭の秋子。
引取り当初は、元々野良だったと思われ、ケージの隅に隠れシャーシャーと警戒していましたが、徐々に慣れてきました。
高齢になりましたし、当会での暮らしも長くなりましたので、終生預かりで温かなご家庭で過ごせると幸いです。 -
シロ ♂ 推定11-13歳 しっぽの会引取り預かり
野良猫として保護され、当会にやって来たシロ。
引取り当初は慣れていませんでしたが、今は人馴れしました。
他の猫と仲良くできる子なので、猫の居ないお家で人と生活するよりは、他の猫と過ごすことができれば早く馴染めそうです。
高齢になりましたし、当会での暮らしも長くなりましたので、終生預かりで温かなご家庭で過ごせると幸いです。 -
太鳳 ♂ 推定11-13歳 江差保健所
高齢の飼い主に放棄され江差保健所に収容された太鳳。
とても人懐こく甘えん坊で人に撫でられていると安心し大人しくなります。
お散歩も大好きで力はありますが、引っ張るわけではないのでお散歩もしやすいです。
高齢になりましたし、当会での暮らしも長くなりましたので、終生預かりで温かなご家庭で過ごせると幸いです。 -
ロク ♂ 推定16歳 しっぽの会引取り預かり
家庭の事情で新しい飼い主さんを探すことになったロク。
引き取り後、かかりつけの病院で健康診断をした結果、慢性腎不全とのことでした。
吐いたり、食べなかったこともあったので入院しましたが、現在は退院して皮下点滴をして様子を見ています。
高齢なこともあり、今後もケアが必要な子ではありますが、終生預かりで温かなご家庭で過ごせると幸いです。 -
マーチ ♀ 推定8-10歳 空知総合振興局管内
マーチは、2022年7月に空知管内の多頭飼育現場から引取りした推定8~10歳の女の子です。
引き取り当初からあまり食べてくれず、かかりつけの病院で検査をしたところ重度の貧血で、輸血や投薬治療を行いました。
ですが、貧血の数値がすぐに下ってしまうので、大学病院で骨髄検査したところ非再生性免疫介在性貧血ではとの診断でした…。
ケアは必要ですが、終生預かりで温かなご家庭で過ごせると幸いです。 -
スモーキー ♂ 2022年4月時点で推定14-16歳 静内保健所
2020年5月19日に迷子で保健所に収容され、保健所では噛むなど威嚇が激しく、一般譲渡は難しいため当会で引き取りしました。
現在は、あまりベタベタ触られることは苦手そうですが、お散歩が大好きで人が部屋に入るとしっぽを振って喜んでくれます♪
高齢ですので、最後は家族の一員として穏やかに安心して過ごせるよう終生預かりボランティアさんを募集しています。 -
ヨモギ ♀ 2022年5月時点で推定4-6歳 しっぽの会引取り預かり
ヨモギは2~3年ほど外で餌付けされていた野良の子で、保護主の依頼で飼い主を探す事になりました。
引き取り後の感染症検査で猫エイズと猫白血病のどちらも陽性の反応が出てしまい、出会いがないまま5年の月日が流れました。
当会では、同じ感染症同士か感染症が陰性の子同士を同室にしたり遊ばせたりしていますが、猫エイズと猫白血病のどちらも陽性の子はヨモギ1頭だけですのでいつも1頭で寂しく過ごしています。
人や猫同士以外には感染しませんので、そんなヨモギを終生預かってくださる終生預かりボランティアさんを募集しています。 -
ダミアン ♂ 2022年5月時点で推定12-14歳 札幌市動物管理センター
ダミアンは、2020年4月、札幌市動物管理センターから引き取りした高齢猫で猫エイズ感染症が陽性でした。
また、引き取り後の健康診断でレントゲンを撮った結果、横隔膜ヘルニアになっていることが分かりました。
キャットタワーから飛び降りた際に左後ろ足を骨折してしまい、骨が丈夫ではないので、高い場所から飛び降りたりしないような生活スタイルにした方がよいとのことで、現在は1段ケージで過ごしています。
性格は大人しく穏やかで人に馴れています。
家庭で過ごさせてくださる終生預かりボランティアさんを募集しています。 -
ノエル ♂ 2022年4月時点で推定12-14歳
2017年10月に釧路市緑ヶ岡で負傷猫として保護されたノエル。
人に全く慣れていないことや身体にシラミや回虫卵がたくさんいたことから長い間、放浪していたと思われ、猫エイズ感染症が陽性でした。
病院での健康診断では両後ろ足の麻痺は椎間板疾患(脊椎炎・脊椎障害)などが考えられるとのことで服薬もしていましたが、今ではすっかり良くなりました!人に心を閉ざして警戒心いっぱいのノエルですが、食欲はとても旺盛で、人が居なくなると物凄い勢いでご飯を食べ始めます。
ノエルも温かなご家庭で過ごせるよう終生預かりボランティアさんを募集しています。
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ハッチ ♀ 2022年5月時点で推定11-13歳 しっぽの会引取り預かり
家庭の事情で新しい飼い主さんを探すことになったハッチ。
会に来た当初、右耳の先端をケガをしていて壊死している状態で、身体は毛玉まみれだったので、全身バリカンをかけました。
来た時から食欲がなく、食欲増進剤を飲ますと食べるとことを繰り返していたので、新しい環境のストレスも想定されるので様子を見ています。
性格はナイーブなところはありますが、人の事は好きなようで慣れた環境と慣れた人にはゴロゴロ喉を鳴らしてすり寄ってきたり抱っこもさせてくれます。
現在のところ他の猫は苦手のようですが、安心して過ごせるよう終生預かりボランティアさんを募集しています。
<終生預かりボランティアさんのお宅で暮らしている犬猫たち>
終生預かり対象の犬猫で2023年2月末現在預かりボランティアさんの元で暮らす犬猫2頭をご紹介します。
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ボルタン ♂ 2022年5月時点で推定13-15歳 室蘭保健所
今年2022年3月、ボルタンが終生預かりでボランティアさんのお家に行きました。
ボルタンは、2017年7月に室蘭保健所から引き取りした柴系ミックスのおじいちゃん犬です。
よく寝て相変わらずよく食べ、お散歩もしています
預かりボランティアさんは、いつも温かい目線でボルタンを見てくださっています。 -
タラバ ♂ 2022年5月時点で推定11-13歳 紋別保健所
タラバが終生預かりボランティアさんのお家に行きました。令和2年4月からスタートした「終生預かり制度」ですが、猫を預かっていただくのはタラバが猫1号です。タラバは、2015年1月に紋別保健所から引き取りした現在11~13歳の黒猫のオスで、保健所に12頭で多頭放棄された子でした。引き取り当初は、まったく人馴れしておらず、毎朝、挨拶してもシャー!カッ!ビシバシッ!と怒ってました。それでも毎日声をかけて少しずつ撫でさせてくれるようにはなりました。タラバは、猫が好きで、フリー部屋では他の猫といつもくっついて寝ていました。朝ごはんが終わると早くフリー部屋に行きたくて早く出して~と一生懸命アピールしてました。そんなタラバ、食いしん坊だったのに食欲が落ち検査をしたところ、腎臓が悪くなってきていました。薬を飲みながら1日おきの点滴で最近は安定していましたが、高齢になり治療も必要ですし、人に馴れていないタラバに譲渡のお声がかかることはなく、終生預り対象猫として家庭で過ごせたらと願っていました。そんな時に、預りボランティアさんがタラバの預かりを申し出てくださいました。これまでも、しっぼの子を引き取ってくださったり、預かっていただいている方で、預りさん宅の先住猫さんが病気で亡くなってしまい、猫枠が空いたとの事でタラバを預かってくださることになりました。預りさん宅にいるチェリーちゃんはしっぽの卒業猫でタラバと仲良しでした。タラバもこれからチェリーちゃんとずっと一緒に居られて喜んでいると思います。穏やかな日々を過ごして欲しいです。
<虹の橋へ旅立った犬猫たち>
終生預かりボランティアさんのお宅で穏やかに過ごしていた高齢のラッキーとやはり高齢犬のチコが虹の橋へと旅立ちました。
ラッキーは、預かりボランティアさんが手厚い介護と溢れんばかりの愛情をかけてくださいましたし、チコも最期はスタッフが自宅でお見送りしました。本当にありがとうございました!
皆さまとラッキーとチコの冥福を祈りたいと思います…。
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ラッキー ♂ 推定17歳 しっぽの会引取り預かり
家庭の事情で2019年7月に当会にやってきたラッキーは、2005年生まれが正しければ17歳でしたが、2月6日、虹の橋へと旅立ちました…。
大往生でした…。一昨年3月から預かりボランティアさんのお宅で愛情いっぱいに余生を過ごしていましたが、こんなに頑張っれたのも優しく明るい預りさんのお陰でした。
ラッキーの犬生で一番幸せな2年弱だったと思います。今まで何度も倒れ入退院を繰り返していましたが、自力で食事が出来なくなってしまいました。
立てなくなってからは甘えん坊に拍車がかかり、パパママが見えないと寂しくて呼んでいたそうです。今年のお正月は娘さんご家族も来て楽しい一時を過ごしました!たまに遊びにいらっしゃる娘さんやお孫さんのことが大好きでした。
亡くなった日も遊びに見えていて、大好きなご家族皆さまに見守られて静かに眠るように息を引き取ったそうです。
ラッキーの容態は、腎臓病の他に腸に腫瘍らしきものも見つかり肺への転移もありました…。
ラッキーが少しでも辛くないように手厚い看護と介護をしてくださった預りさんには本当に感謝しかありません。
いろいろ病気はありましたが、毎日楽しく過ごさせていただき幸せいっぱいで旅立てたことと思います。
かわいかったラッキー、天国で預りさんご家族を感謝いっぱいに見守ってくれてるでしょう…。
これまでラッキーにご支援くださった皆さま、本当にありがとうございました。
皆さまとラッキーの冥福をお祈りしたいと思います…。 -
チコ ♂ 推定14歳 しっぽの会引取り預かり
チコが2月1日に虹の橋へと旅立ちました…。
チコは、家庭の事情により2020年2月に当会にやってきた14歳のミックス犬のオスでした。
引取り時から高齢でしたので、体調が良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。
それでもお散歩に行けば、生きがいのように一生懸命歩くので、その姿には感心するばかりでした。
ですが、今年に入ってから徐々に食べなくなり、吐くこともあったので、入院し検査をしたところ肝臓の数値が高く、以前からあった胆のう粘液嚢腫も酷くなっていて、肝臓が起因する神経症状もありましたが、年齢と状況からも胆のうの切除手術は難しいとのことでした。
また、レントゲン検査では、変形性脊椎炎が認められ、立てないのはそれが原因のようでした。退院後も、肝臓の数値も変わらず高く、しばらくは皮下点滴を毎日することになり、肝臓と甲状腺の薬や痛み止めも服用していました。
そんなチコでしたので、スタッフが家に連れて帰りお世話をしていましたが、亡くなる前日あたりから全く食べることも水を飲むことも出来なくなりました。
2月1日の朝5時頃から何度も痙攣を起こし、1時間くらい昏睡状態となり、息を殺したような音をたてて静かに眠り、そのまま逝ってしまいました。
チコの最期はとても男らしかったそうです。
スタッフは、チコが年老いても、犬舎内を歩く時は回りの犬達が吠えて反応するので、若い頃はイケイケだったと思う、最後は少年のようなお顔になったチコに、いろんな話をしたことが最期の思い出となり、もう少し一緒にいたかったと話していました。
当会に来て2年の年月、新しい飼い主さんを見つけることが出来ず、チコごめんね。皆さまとチコの冥福をお祈りしたいと思います…。