12月24日(日)、ジョンが虹の橋へと旅立ちました…。
ジョンは推定11歳のトイプードルのオスで、2021年7月に家庭の事情で当会に来ました。
突然、環境が変わりとっても不安でいっぱいそうなうえ、噛み癖があるため担当スタッフ以外はお世話に関わらないようにしていました。
自分の思うようにいかないと噛む子でしたが、人は大好きで抱っこも大好きでした。
もともと食事に好き嫌いがある子でしたが、数ヶ月前から食欲がなくなり元気がないので、診察をすると貧血の数値が低く、エコーで見ると脾臓と肝臓の様子がおかしかったため、もしかするとリンパ腫など血液の病気になっている可能性もありました。
ただ脾臓や肝臓単体の病気の可能性もあるため、重度の貧血の原因が何かを調べるためにも大学病院で検査をしていました。
大学病院で検査をするまでに薬で対処療法をしていたので食欲も一時は戻り、バクバクとご飯を食べて、常に人の目が届く担当スタッフの側にお部屋をお引越しし、抱っこをねだってワンワンッと元気に鳴いてもいました。
夜は担当スタッフが自宅に連れて帰り、人が好きなジョンの為に出来る限りのことをしていました。
ジョンが亡くなった日もいつもと変わらない朝を迎えました。
数日前からあまり食欲もなくなってはきていましたが、ゲージから出して欲しくて元気よく鳴いていたので、こんなに突然のお別れになるとは思っていませんでした。
お昼前に突然フラフラとしだしたため、病院に連れて行きましたが、脳貧血からくる酸欠で病院に着く頃には手足も動かなくなっていました。
直接の原因は心臓からくる脳貧血でした。
前々から心雑音もあり心臓の薬は服用していましたが、こんなにも突然亡くなってしまったことに、驚きと戸惑いしかありませんでした。
難しいところもあったけど、愛くるしかったジョン…。
皆さまとご一緒にジョンの冥福をお祈りしたいと思います…。
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虹の橋へ旅立った子
この子たちのことは生涯わすれません。
11月25日(土)夜、ダミアンが虹の橋へと旅立ちました…。
ダミアンは2020年4月に札幌市動物管理センターから引き取りした現在13~15歳のオスでした。
元々、ダミアンは、保護当初より呼吸が苦しそうで、先天性の横隔膜ヘルニアでした。
また、先天性のものなのか骨が弱く、少し高い所から飛び降りただけで骨折をしまい、免疫力もないため体調を崩す事が多い子でした。
終生預かりボランティアさんは、高齢にもなり体調も優れないなか頑張るダミアンに、たくさん抱っこをして余生を静かに穏やかに過ごさせてあげたいと仰り、11月19日(日)に看取りでご自宅に連れて行ってくださいました。
そして、その後、わが子としてお迎えしたいとお申し出くださり、ダミアンは我が子になりました。
肝臓腫瘍で、末期の病状だったにも関わらず、迎え主さんが大好きで、終始膝の上にいてゴロゴロと甘えていたダミアン。
大大好きな気持ちが病気の苦しみを乗り越えさせてくれているようでした。
迎え主さんが大好きで、赤い糸で結ばれていたのかも知れません。
終生預かりボランティアさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さまとダミアンの冥福をお祈りしたいと思います。
推定15-17歳のボルタンが、10月23日22時頃、終生預かりボランティアさんの元から虹の橋へと旅立ちました…。
ボルタンは、一般譲渡が出来ないため殺処分対象となっていたため、2017年7月に室蘭保健所から引き取りしたオスの柴犬でした。
ご主人が亡くなった後、残された家族は「噛むので触れない」と数年間家庭内野良のような飼育をされ、放棄の捕獲の際には家の中に捕獲機を設置したという、当会でも初めての耳を疑った案件でした。
そのため、何年も散歩に行くこともなく、コミュニケーションを取ることもなく放置されていました。
その爪は伸び放題、室蘭保健所では、「唸る・威嚇する」とのことで、一般譲渡は不可。
人間不信になっていたと思いますが、当会でも当初は触ることが出来ず、鎮静をかけて診察をしていただきました。
そうして約5年弱の歳月を当会で過ごし、すっかりおじいちゃんになったボルタンを2022年3月から終生預かりボランティアさんが預かってくださっていました。
猛犬だったボルタンが好々爺で日々を送れたのも、終生預かりボランティアさんの深い愛情があったからこそと思います。
存在感の大きかったボルタン。
最期は人の優しさや温かさを肌で感じることが出来ました。
皆さまとボルタンの冥福を祈りたいと思います…。
10月6日、ノエルが虹の橋へと旅立ちました…。ノエルは、推定13~15歳の黒猫のオスで、6年前に負傷猫として釧路保健所に収容されていました。長い間野良猫として暮らしていたと思われましたが、当会に来てからも警戒し、人嫌いでした。その後、当会の生活に慣れてからは、触らせてくれたり、フリー部屋の個室に移動する際は、抱っこさせてくれたりするほどにはなってくれました。2~3年前からドライフードを食べなくなり、口内炎があることが分かりました。抗生剤と消炎剤で口腔内の状態が良くなると食べることが出来、それ以外はこれといって悪いところもなく同じ部屋の猫たちとくつろいでいました。ですが、それからは、抗生剤と消炎剤は手放せなくなりました。少しでも副作用の強い薬を減らせるように、副作用のないオゾン治療を始め、定期的に通院しました。血液検査では貧血もありました。薬を飲んでもゴハンを食べなくなり入院しましたが、低体温になり回復の見込みもありませんでした。おそらくは数年前からエイズの発症だったのではないかということでした。最期は何年も暮らしたしっぽに帰ろうと病院にお迎えに行きましたが、スタッフが着いた頃に心臓が止まりかけていました。最期に会うことは出来ましたが、息をしているうちに当会に連れて帰えることはできませんでした。ノエル、ごめんね。つい半年ほど前のことですが、往診時の採血で保定しているスタッフの手をガブっと噛んだノエル。スタッフの手はパンパンに腫れあがりました。お薬をちゃんと飲んだか監視していると『見るなよ』とノエルも細目で見返してきました。それも今となってはノエルとの微笑ましい思い出です。ありがとうノエル、さようなら。今度生まれかえったら幸せなお家の子になろうね。ノエルの冥福をお祈りしたいと思います…。
10月4日、推定13歳のゴン太が虹の橋へと旅立ちました…。11年前に苫小牧保健所から引き取りしたラブラドールミックスのオスで、咬傷犬で処分対象になっていた子でした。当会で引き取りするも、興奮したり自分が嫌と感じることをされた瞬間には口が出て、常に注意が必要な子でした。新たな出会いを期待しましたが、とうとう当会で一番の古株となってしまいました。肝臓が悪くなったり、軟便が続いたり、今年になってから関節炎を患ったり、体調を崩し治療をしていました。9月18日から、終生預かりボランティアさんが自宅に連れて行ってくださいましたが、2日後、呼吸が苦しそうだったので、動物病院を受診したところ、胸水が溜まっていて、細胞診の結果、胸線の悪性腫瘍ではとの診断でした。終生預かりボランティアさんのお宅で、1日でも多く穏やかで静かな日々が送れるよう願っていましたが、切なく辛い診断結果でした。以下、終生預かりボランティアさんからのご報告です。11年近くしっぽの会で過ごしたゴンちゃん。食欲はなく犬用のフードは顔を背け肉や魚を少ししか食べません。呼吸は速く咳も出ていたので、病院に連れて行ったところレントゲンで胸水が溜まり胸腺に腫瘍があることがわかりました。胸水を抜き細胞診では、悪性の細胞がみられ、余命は短いと言われました。歩けたのは1週間で、四肢ともに力が入らず寝たきりとなり、酸素マスクも始めました。寝たきりのゴンちゃんはずーっと私を見ていました。たった2週間と2日のお別れ…一緒にいてゴンちゃんの可愛さがよーく分かりました。終生預かりボランティアさんに心より感謝申し上げます。ゴン太の冥福をお祈りしたいと思います…。
9月4日、ロクが虹の橋へと旅立ちました…。
ロクは昨年12月に飼い主さんの都合により当会で引取り預かりすることになった17歳のオスのミックス犬で、引き取り時は、腎臓の数値やお腹の調子も悪く食欲もありませんでした。
当会で、皮下点滴や食事を工夫することで、少しずつ元気になってはいましたが、今年4月に終生預かりボランティアさんがロクをお迎えくださり穏やかで幸せな毎日を過ごしていました。
以下、最期まで寄り添ってくださった終生預かりボランティアさんからのご報告です。
4月4日にお預かりした時は、慢性腎不全と貧血で、食欲もなく、毎日の点滴と定期的な貧血注射が必要な状態でしたが、それからみるみるうちに元気になり 、食欲旺盛、お散歩大好き、お留守番嫌い、なのでこの5ヶ月、どこに行くのも一緒に過ごしました。
しっぽの会にお連れする度に、ロクちゃん元気になったねぇ~と言われ、お散歩やドッグランで出会う方たちにも、とても17歳とは思えないと言われ嬉しかったです。
思いやりがあって、優しくて、気が利いて、甘えん坊のロクちゃんは、力の限り元気に頑張っていたのだと思います。
とても頼りになる相棒でした。
8月になって、例年になく暑い日が続き、ロクちゃんの体も限界に近づき、もともとの下痢に加えて、吐くようになりました。
それでも、お散歩やドッグランでは、嬉しそうに歩き、他のワンコに会うとさらにシャッキリとしっぽブンブン。
3週間前にかなり悪化して動物病院の先生から「覚悟してください」と言われても 、再び立ち上がり、3日前もとても嬉しそうに歩きました。
ロクちゃんは、すごいです。
そして、最後の日も仕事から帰る私を待って、腕のなかで、旅立ちました。
力いっぱい頑張ったロクちゃん、カッコ良かった!
楽しい思い出をたくさんたくさんありがとう!
終生預かりボランティアさん、本当にありがとうございました!
一度は飼い主の元を離れたロクでしたが、介護、看護が必要でしたので、お家で手厚く看てくださり、最期にお家の子として旅立てて本当に幸せでした。
皆さまとロクの冥福を心よりお祈りしたいと思います…。
2023年6月24日(土)、推定12~14歳のシニアのメスのハッチが虹の橋へと旅立ちました…。
元の飼い主が飼育できなくなり昨年3月に当会にやってきたハッチ。
ハッチのしっぽ生活は毛玉だらけの体を全身丸刈りすることから始まり、右耳の先も壊死していたため、数日後には壊死した耳が取れてしまいました。
また、腎臓も悪く体調が安定せず入退院も繰り返し、毎日の点滴と腎臓、心臓、甲状腺の薬も飲んでいました。
病気と高齢であることもあり、ベットに頭をくっつけて寝ている日々でした。
それでも人が好きなハッチは、撫でてあげるとゴロゴロ気持ち良さそうにし点滴も大人しくさせてくれていました。
預かりさんのお家に行ってからも入退院を繰り返す日々でしたが、優しい預りさんに甘え余生をノンビリ過ごさせてもらえました。
耳が聞こえず、大きな声で鳴いていましたが、最後は預りさんご家族に見守られて静かに旅立ったそうです。
最後は猫生で一番幸せな日々だったと思います。
ハッチを気にかけてお迎えくださった終生預りボランティアさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さまとハッチの冥福を心よりお祈りしたいと思います…。
2023年6月12日(月)、タラバが虹の橋へと旅立ちました…。
2015年初冬、紋別保健所遠軽支所に12匹で多頭放棄され、その後、紋別保健所に収容された黒のオス猫のタラバ。
保健所では出会いもなく最終期限も決まり、当会で他の子と一緒に4頭当会で引き取りしました。
出会いもないまま8年が経過し、推定12~14歳になっていました。
そんなタラバでしたが、ボランティアさんが終生預かりを申し出てくださりお迎えいただいて半年が経ちました。
しっぽにいる時から腎臓が悪く、定期的に皮下点滴をしていたタラバでしたが、預りさんは長くしっぽにいても人馴れせず、病気で辛い思いをしているタラバを気にかけ預りとして連れて行ってくださいました。
タラバは猫が好きでしたが、先住猫には卒業猫のチェリーちゃんがいて、タラバはチェリーちゃんが大好きだったので、人に慣れなくてもチェリーちゃんと仲良くお家でのんびり過ごしてもらえれば良いと終生預かりボランティアさんも仰ってくださってました。
2~3に一回、病院に通って点滴もしてくださり、タラバにたくさんの愛情と手間をかけてくださいました。
タラバは最後まで人に甘える事はありませんでしたが、亡くなる当日は元気がなく、抱っこもさせてくれ、最期に優しい預りさんに抱っこされ、穏やかに旅立ちました。
お家の子でいられた時間は半年ちょっとでしたが、タラバにとって一番幸せで穏やかな時間だったと思います。
預りさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さまとタラバの冥福をお祈りしたいと思います…。
2023年5月15日朝、推定12歳~14歳の和犬ミックスのオスの太鳳(たお)が虹の橋へと旅立ちました。
今から5年前の2018年春、道南の江差保健所に高齢の飼い主に放棄された太鳳。
同年5月に当会で引取りした当初は、不安と寂しさからかスタッフを見るとずっと吠えて鳴いていました。
昨年末に運動場でふらついているのを発見、軽い眼振も見られたため入院し2~3日後に退院しました。
その後は、以前の力強さはなくなったものの、お散歩にも出られるようになりましたし、体重が減ってしまったため美味しい缶詰をのせた追加のご飯もペロリと食べていたので、「さすが太鳳ちゃん!」とスタッフも回復を喜んでいました。
ところが今年4月に入って、再び眼振が見られたため再入院となり、退院後は強制給餌も必要となってしまいました。
また足腰も弱ってきていたため、5月に入ってから夜はスタッフが家に連れて帰っていました。
それでも、排泄のために体を支えて立たせるとスイスイと歩いて、ちゃんと自分でオシッコができていました。
亡くなる前日には、幾度も終生預りの犬をご自宅に迎えてくださっている預りボランティアさんがお家に連れて行ってくださいました。
太鳳に残された時間は、温かいお家で穏やかに過ごせるとスタッフも安堵していましたが、当の太鳳自身もほっとしてしまったのか、次の日には優しいボランティアさんに見守られて旅立ってしまいました。
太鳳は引き取り当時こそ、部屋に出入りするボランティアさんの脚に噛みついたこともありました。
ですが、根はとても懐っこく甘えん坊で、その上クルクルしたつぶらな瞳がかわいらしく、ボランティアさんやスタッフを魅了し続けていました。
たくさんの方々にかわいがっていただいていました。
担当スタッフも、リーダーウォークや呼び戻しに向けての訓練中、しぶしぶではありますがちゃんとお座りして、ご褒美のカリカリを待つクリクリ目の太鳳の顔を見て、思わず顔をほころばせてしまったことを思い出します。
その反面、和犬気質は亡くなる直前まで健全で、お散歩中はいつも他の犬に吠えられていました。
「今年2月に亡くなったチコと太鳳はいつもそうだったねぇ。」と2頭を良く知るボランティアさんが懐かしそうに思い出話をされていました。
たくさんの人を笑顔にしてくれた太鳳ちゃん。
今まで本当にありがとう!
お空でまた大好きなお散歩がいっぱいできますように…
これまで太鳳を応援してくださった皆さまありがとうございました。
太鳳の冥福を皆さまとご一緒にお祈りしたいと思います…。
2月13日、姫子が虹の橋へと旅立ちました…。
姫子は石狩市厚田区嶺泊で捕獲され、2014年に当会で引き取りした享年9~11歳になる女の子でした。
当時は、石狩市厚田区嶺泊は半野良の犬が次々と捕獲され石狩保健所に収容されていた頃で姫子もその中の1頭でした。
引き取り当時は、全く人に慣れておらず、臆病で警戒心も強く、運動場に出す時も自力で歩けないので、クレートに入れて運んでいました。
暫くは爪切りや診察の時は歯をカチカチ鳴らしながら噛もうとしたり、急に触るとびっくりして口が出る事はありましたが、会での生活も8年経ち、人にすり寄って「撫でて~掻いて~」と甘えたり、人のそばでも爆睡できるようになるまで成長しました。
今月2月10日の朝、犬舎に入った時は元気に吠えていたのですが、ゴハンを配る時には伏せて元気がなくなっていました。
いつもならガツガツと食べるゴハンも全く食べず、後ろ足にも力が入らないのか上手く立てなくなっていました。
病院へ行き診ていただいたところ心雑音があり、原因は心臓ではないかとのことで、薬をいただいて事務所の部屋に移動し様子を看ることにしました。
その後、歩けるようにはなったものの、食欲は相変わらずなく、足の運びもおかしいので13日に再度病院へ行き検査をしていただきました。
結果は、まさかの肺癌とのこと…。肺の炎症で心臓が圧迫され不整脈を起こしていたようでした。
レントゲンを見た感じでは手術で取り出せるかもしれないとのことで、藁をもすがる気持ちで大学病院に予約を入れていただき、翌日受診予定でしたが、残念ながら夕方に力尽きてしまいました…。
苦しかったと思うのですが、そんな素振りも見せず、ギリギリまで食べ、外を歩き日常生活を送っていました。
これまでもいろんな病気になっても頑張っていたので、気持ちが強い子だったのだと思います。
姫子、お家を見つけてあげられなくてごめんね…。
皆さまと姫子の冥福をお祈りしたいと思います…。