活動報告


第21回 市民公開講座 のご報告 



10月17日(日)、札幌市教育文化会館で行われました、
札幌市小動物獣医師会主催の市民公開講座。
当日は少し肌寒いお天気でしたが、開演一時間前からご来場者の方がみえられ、
熱心にメモを取られる方も多くいらっしゃいました。
当会も初めてのことなので緊張しましたが、お陰様で無事に終えることが出来ました。
ご来場くださった皆さま、本当に有難うございました。




第21回市民公開講座入口です。
(何故か第22回になっています^^;)

テーマは 考えよう、大切な命について
~不幸な動物を減らすために~

札幌市動物管理センターの成田明指導係長と行動クリニック院長の小田健郎先生、
当会代表の稲垣真紀がそれぞれの立場で講師を務めさせていただきました。




準備室では、ご来場の皆さまに差し上げるプレゼントの袋詰め作業をされていました。

フードサンプルや小物グッズ、缶ジュースも入って、嬉しいお土産でした^-^




実は、当日カメラの調子が悪くて、以前に撮影したものでごめんなさいm(__)m

左前から、講師の小田先生、役員の寺澤先生、札幌市小動物獣医師会の立花先生、
役員の田之上先生、大場先生、当会代表稲垣です☆

今回の講座ではリハーサルが2回行われましたが、
問題解決のためにお互いが同じ方向を向いて、建設的な意見を述べ合うことが出来ました。




会場入口に、当会の会報、署名用紙、カレンダー案内、募金箱をご用意し、
ご来場の方に配布させていただきました。
札幌市小動物獣医師会さま、有難うございましたm(__)m




いつも大勢の方がご支援くださっています。

いつもいつも、本当に有難うございますm(__)m




主催者の札幌市小動物獣医師会さまによると、
ほぼ満席の170名あまりのご来場があったそうです。
皆さま、興味深く講座を視聴してくださいました。
時間が押し迫って質問のお時間がなくなってしまいました。申し訳ありません。



☆簡単ではありますが、当日の講義の概要です☆

■札幌市動物管理センター 成田明指導係長

・講義の前半では、収容されている犬猫数と実態はどうなっているか。
・後半では、収容された犬の写真を交えながら、収容される数を減らすことと、
・返還譲渡される数を増やすことを目指す。
・具体的に、そのために「飼い方教室」の実施したり、
飼い主の責任とマナー・モラルの向上させること。
※今後の取り組みは、放棄する飼い主への説得、場合によっては拒否。


■行動クリニック 小田健郎先生

・犬種の特徴を知っていただきたい。
・行動を予想することで、経験を積ませて問題行動をなくす。
・犬を飼う前に、自分のライフスタイルにあった犬種を選択すること。
・それによって、扱いきれなくなって放棄される犬を減らしたい。
・神経の髄鞘の伝達が人だと3~10歳で終わり、
犬の場合は3ヵ月で終わるので社会化の大切な時期である。

■当会代表 稲垣真紀

・しっぽの会の過去3年間の保護犬猫数と譲渡犬猫数は、全体から見たら一握りの命である。
・飼い主のモラルやマナーが向上しなければ、現状は変わらない。
・そのために、一人一人が出来ることがあるはず。
・捨てられた犬猫の写真から、保護して会で変わっていった様子。

本番前の打ち合わせの時のお話ですが、
総合司会の玉井先生はやむを得ずに動物を手放さなければならない時、
他の人に委ねても大丈夫なように育てられることがベストであるし、
一人一人が不幸な命を救うためにはどうしたらいいかを、
真剣に考えていただく機会にしたいと仰っていました。
また、小田先生も 環境省のHPページでは子犬を飼うことを前提とした内容になっているが、
成犬でも十分にしつけが出来る。
オスワリとマテのコマンドを上手に使い、褒めて育てることが大切と仰っていました。
人間もそうですが、良い経験は落ち着きや自信にも繋がりますし、
信頼関係が深くなることで、犬との生活がさらに充実したものになると思います。

センターは今後の取り組みとして、
放棄する飼い主への説得と場合によっては拒否する姿勢をあげていらっしゃいましたが、
ぜひともお願いしたいことです。

興味深かったことは、小田先生の講義の中で、神経の髄鞘の伝達のお話です。
「3つ子の魂百までも」と言いますが、犬だと3ヵ月頃までが良いことも悪いことも
一番吸収する時期なので、その月齢は社会化されるのに最も大切な時期です。
しかし、人がいくつになっても学習できるように犬も何歳になっても学習します。
新たに犬を迎え入れる方や、すでに飼っていらっしゃる方は、
褒めて伸ばす教育で、根気よく付き合っていただきたいと思いました。
犬は飼い主を一番信頼しているのですから^^


-市民公開講座を終えて-

しっぽの会もこのような講師を務めさせていただく大任は初めてのことでしたが、
「不幸な命を減らす」と言った同じテーマで、動物に携わるそれぞれの立場から、
考えや目標を皆さまに公開し確認し合うことができました。
そして、三者が同じ想いで目標に向けて努力、啓発していました。

春にこのお話をいただいた時、自分たちに務まるのだろうかといった想いと、
保護といった当会の立場でしかお伝えすることが出来ないものがあるはずと、
責任を強く感じながらも想いを強くしました。
このような機会を与えてくださった札幌市小動物獣医師会の実行委員会の
先生方の皆さまには、心から感謝しています。

ご来場のいただきました皆さま、本当に有難うございました。
また、17,428円ものご寄付も頂戴いたしました。
重ねてお礼申し上げます。

講師の札幌市動物管理センター指導係長の成田 明さま、
行動クリニックがご専門の小田 健郎先生、お疲れ様でございました。

しっぽの会もNPO法人となり、これからも社会に貢献できますよう、
何よりも理不尽にも殺されていく命が一匹でもいなくなりますよう、
これからもコツコツと努力してまいります。

本当に有難うございました。







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