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■札幌市動物管理センターに混合ワクチン等寄贈しました■2013.04.09



【札幌市動物管理センター所長 向井 猛様 しっぽの会代表理事 稲垣 真紀】

先日、札幌市動物管理センター様に、犬6種混合ワクチン・猫3種混合ワクチン・
インターフェロンをご寄付させていただきました。

2月、札幌市動物管理センターに収容されていた猫に猫パルボウィルス
(猫汎白血球減少症ウイルス)の疑いが出て、
今後収容される猫への感染を防ぐために、殺処分予定となりましたが、
偽陽性であったため経過を観察してくださることになり、
数週間の観察を経て、状況をご理解していただけた方に無事に譲渡されました。






【猫混合ワクチン フェロガードプラス3】

猫パルボウィルス(猫汎白血球減少症ウイルス)は重い感染症で、
子猫や体力のない猫が感染すると、
数時間から数日で急激に衰弱し、死亡することが多く、大変恐ろしい感染症です。

最近はワクチン接種が普及してきたため、以前より感染する猫は減少傾向にありますが、
このウィルスは感染力が非常に強く、また、病原性も強いのが特徴です。

病気は、猫汎白血球減少症ウイルスに感染することによって起こり、
潜伏期間は2~6日間と短く、感染すると短期間で発病し、
病原ウィルスは、この病気に感染している猫の便や尿、唾液などに含まれていて、
これに他の猫が接触したりすることで感染します。


3種混合ワクチン(猫伝染性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)接種で
予防できる病気ですので、子猫は生後2ヵ月目に1回目のワクチンを接種し、
3ヵ月目に2回目のワクチンを接種して免疫力をつけます。
その後は、年に1回追加ワクチンを接種することで、予防効果を維持できます。






【インターフェロン インターキャット / 犬混合ワクチン キャナイン6-Ⅱ】

混合ワクチンの接種で予防できる病気は、感染すると命にかかわるかもしれない
恐ろしい病気です。混合ワクチンを接種していれば大事に至らないばかりか、
周囲の動物からの感染、また周囲の動物への伝染も防ぐことが出来ます。

子犬や子猫は、母親からの初乳を介して、種々の感染症に対する抗体をもらいます(移行抗体)。
しかし、この移行抗体は、一時的なもので、この移行抗体の切れる時期が、
病気に対する抵抗力が失われる、大変危険な時期と言えます。

より確実に免疫を作るために、初回の接種の後、1回から2回の追加接種を行います。
その後は、年に1回定期的に混合ワクチンを接種します。

動物を飼い始めたら、混合ワクチン接種だけは忘れずに、恐ろしい感染症から愛犬・
愛猫を守ってあげなければなりません。

キャナイン6-Ⅱには、犬のジステンバー、犬伝染性肝炎、犬アデノウィルス(2型)感染症、
犬パラインフルエンザ・犬パルボウィルス感染症及び犬コロナウィルス感染症の予防が
出来る混合ワクチンです。



また、収容された犬猫は体力が落ちているため、
免疫力がを上げるためのインターフェロンも接種すると効果的だそうです。

インターキャットは、世界初の犬猫用インターフェロン製剤だそうです。







命を生かしていくために、収容時点で犬にも猫にも混合ワクチンを接種していただきたく、
皆様からいただいたご寄付から上記を寄贈させていただきました。
(書類の受理の関係から、ご報告が遅れましたことお詫び申し上げます。)

猫の混合ワクチン費用 214,988円はしっぽ地域猫基金から、
犬の混合ワクチンとインターフェロン費用 242,762円は
先日フェリシモさまから頂戴したご寄付から使わせていただきました。


収容中の犬猫が恐ろしい感染症から身を守り、
また、感染症の蔓延を防ぐには混合ワクチンは有効です。

今後は、動物管理センターや保健所が動物を引き取らざるを得ない場合、
例えば放棄する飼い主に対して「混合ワクチン証明書」がなければ″受け取り拒否″できるなど、
もご検討いただけたらと思います。

そして、予算等さまざまな問題も多いことと思いますが、
札幌市動物管理センター様には、
今後も混合ワクチン接種を続けてくださることを願っております。

今回のワクチン寄贈の件は、皆様からいただいたご寄付があってこそ出来たことです。

また、、関係者の皆様のご協力がなければ実現できませんでした。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

心からお礼申し上げます。

4月になり、新年度も心新たに保護活動、啓発活動に取り組んでまいります。



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