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■「札幌市動物愛護管理基本構想(案)」について意見提出しました■2015.03.30

現在、札幌市動物管理センターでは、今後の札幌市の動物愛護管理行政における
基本的な考え方や取組の方向性を示す「札幌市動物愛護管理基本構想」の策定を行っています。

この度、策定にあたり「札幌市動物愛護管理基本構想(案)」の意見を募集しています☆

より多くの方に関心を持っていただき、札幌市の動物愛護管理行政を
動物たちのためになるように改善していけたらと思っています。
皆さまのお力添えが必要です。

詳しくは、札幌市の以下のリンクをご覧ください。
「札幌市動物愛護管理基本構想(案)」について意見を募集します(3月5日)

経緯と今後の流れをご説明します。

平成25年09月  改正動物愛護管理法施行 
平成26年03月
   ~10月  札幌市動物愛護管理のあり方検討委員会(保健所運営協議会専門部会)5回開催
平成26年11月  札幌市長へ提言書「札幌市の動物愛護管理行政のあり方について」の手交式
平成27年03月  札幌市動物愛護管理基本構想(案)の意見募集 ←今ココです。
平成27年04月  札幌市動物愛護管理基本構想の策定
時期不明    札幌市動物愛護管理基本計画の策定
時期不明    『(仮)札幌市動物愛護と管理に関する条例』公布予定
時期不明    『(仮)札幌市動物愛護と管理に関する条例』施行予定
時期不明    札幌市動物管理センター施設のあり方検討 ←今センター建設要望の署名運動を行っています。
時期不明    札幌市どうぶつ愛護センター新集約移設??? ←皆さまのお力が無くては実現しません!!

と言う流れと思われます。

計画案や条例案の段階で、意見募集が行われると思います。
引き続き見守り、ご意見の提出、署名のご協力など今こそ皆さまにご協力をいただきたい時です。

意見の募集は、平成27年3月10日(火曜日)から
平成27年4月8日(水曜日)【必着】となっています。

意見は添付ファイルはせずに、メールの本文に書かれるか、
ワードなら札幌市動物管理センター宛に郵送か持参となっています。

http://www.city.sapporo.jp/inuneko/main/documents/bosyugaiyo.pdf

◆当会は3月30日、札幌市に、
以下の「札幌市動物愛護管理基本構想(案)」についての意見をお送りいたしました◆

1つでも良いので、皆様のご意見をお送りいただけましたら幸いですexclamation

+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+─+

平成27年3月30日
札幌市動物管理センター 御中

認定特定非営利活動法人HOKKAIDOしっぽの会
北海道夕張郡長沼町西1線北15番地
代表 稲垣 真紀

<札幌市動物愛護基本構想(案)についての意見>

<箇所>
P6~7
第1章3(2)犬猫の収容状況
表2・表3

<意見>
直近の法改正により自治体が引取りを拒否できるようになったが、放棄件数の減少のうち法改正による引取り拒否の件数(引取り依頼をされたが、断った数)も明記されたい。

<理由>
法改正後、業者からの引取りや終生飼養の原則に反する引取り拒否の件数の把握は、今後の適正飼養推進対策の参考になるため必要。


<箇所>
P7 表4

<意見>
路上で回収される犬死体頭数も明記されたい。

<理由>
遺棄、迷い、放浪犬の頭数把握のために犬も必要。


<箇所>
P11
イ. 多頭飼育の問題・相談
2行目
動物虐待のおそれがある事例として多頭飼育の崩壊(犬猫を避妊・去勢手術等の繁殖を防止する措置を実施せずに飼育し、その数が増え管理できなくなってしまった状態)が規定されました。

<意見>
法の趣旨や文言を正確に表現すべきなので、「動物虐待のおそれがある事例として多数の動物の飼育や保管が適正でないことに起因する動物の衰弱等が規定されました。」のように変更する。

<理由>
法令の文言は以下である。
「多数の動物の飼養又は保管が適正でないことに起因して動物が衰弱する等の虐待を受けるおそれがある事態」
この事態の中に「避妊去勢を実施せずに飼育し、頭数が増えている」ことも含まれるのであり、繁殖防止措置を実施しないことだけが原因とは限らないから。


<箇所>
P11
イ. 多頭飼育の問題・相談
4行目 実際に多頭飼育の崩壊に至る事例も起きて

<意見>
「多頭飼育の崩壊」→「繁殖制限措置を講じず、雌雄が自由に交配した結果、頭数が増えすぎ管理しきれなくなった状態」に変更する。

<理由>
上記2行目()内が無くなった場合、説明が必要である。


<箇所>
P12
ウ 市民アンケート結果

<意見>
市民アンケートの中の(1)ペットを飼うことについて ペットが好きかどうかについて、62.6%が好きと答えたことも入れるべき。

<理由>
62.6%がペットが好きだけれども、飼っているのは26.7%と言う数字から、適切なふれあいや体験等の機会が望まれていることが推測できるし、飼育者のマナーやモラルが向上すれば動物がより社会の中で受け入れられることを示唆する数字であるから。


<箇所>
P14 イ 犬猫の適正飼育推進事業
④狂犬病予防業務

<意見>
④狂犬病予防業務 を ウ 狂犬病予防業務事業 と1つの事業として独立させ具体的な施策を講じるべき。

<理由>
犬の登録や予防接種は法的義務であるが、行政、市民における無登録犬の多さへの危機感が薄く、形骸化している。今後、動物取扱業規制や所有者明示などにも関連した個体識別としての意味合いも重要になってくると思われるため、獣医師会や関係団体と連携した無登録犬の低減は急務であり、法的義務と言う重要性からも飼い方教室や散歩講座と同等の取り扱いでは違和感があるため。


<箇所>
P18 (7)犬の登録と狂犬病予防注射実施状況

<意見>
文中に、無登録犬が相当数存在すること、無登録犬を減らすことが急務であることを加えるべき。

<理由>
登録犬の接種率とするなら理解できるが、分母(無登録犬数+登録犬数)がわからないのに、接種率70%で未接種が3割と公表することに意味がないため。


<箇所>
P20 4 札幌市が抱える課題
(1) 動物に対する愛護について 全体

<意見>
文中の「動物愛護」をすべて「動物愛護福祉」に置き換えるべき。

<理由>
「愛護」と言う言葉は、ぼんやりとした感情を表すのみにとどまるため、「福祉」を付け加えることで、動物の感受性に配慮する姿勢を明確に表現していくのと同時に「動物福祉」や「5つの自由」などの言葉や動物の生態を無視した飼育は、虐待にもなりうることを市民に知ってもらうことは愛護福祉思想の推進につながるため。


<箇所>
P20 (1)動物に対する愛護について
2行目 

<意見>
動物の飼い主は → 動物の飼い主、取扱業者は に変更する。

<理由>
終生適正飼育は、動物の所有者すべての義務であるから。
<箇所>
P20 (1)動物に対する愛護について
5行目

<意見>
犬猫の放棄や殺処分の数は依然として少なくない状況にあり、の後ろに「顕在化していない不適正飼育も相当数あると推測され」を挿入。

<理由>
放棄や遺棄をせずとも、つなぎっ放しや半野良状態、頭数過多など、明らかに不適切な飼育をしている市民も存在し、程度によっては動愛法に抵触する可能性などもここで指摘すべき。


<箇所>
P20 (2)飼育動物の適正管理について
4行目

<意見>
多頭飼育の崩壊は、きちんとした説明文のほうが良い。

<理由>
誰が読んでもわかりやすい表現に努めるべき。


<箇所>
P20 (2)飼育動物の適正管理について
6行目

<意見>
3割程度の飼い犬が~ の部分は、あたかも全体の犬の3割のような表現なので、「登録犬のうち、3割程度の犬が」とするべき。

<理由>
正確な表現とするのが良い。


<箇所>
P20 (2)飼育動物の適正管理について
10行目

<意見>
札幌市においては、の後ろに、「法の規定や基準が遵守されているか、守られていない場合、勧告や命令、登録の取消などを積極的に行っていき」を挿入する。
<理由>
飼い主への啓発と同時に、動物取扱業者のモラルアップも非常に重要である。


<箇所>
P21 (3)動物の飼育環境への配慮について
6行目

<意見>
動物の生活の質の向上を目指して、の後ろに「動物取扱業者や」を挿入する。

<理由>
劣悪な環境で飼養しているのは飼い主のみならず、取扱業者にも多いため。


<箇所>
P23 3 基本施策
5行目と②の《》内

<意見>
飼い主の適正管理を進める→ 飼い主及び、動物取扱業者による適正管理を進める に変更すべき。

<理由>
飼い主に限らず、動物の所有者はすべて適正管理を行うべきであるから。


<箇所>
P23 ②動物の適正管理の推進
・適正飼育の普及啓発 

<意見>
危害の防止、迷惑の防止、周辺環境の保全の後ろに「動物の健康と安全の保持」を挿入するべき。

<理由>
適正管理、適正飼育とは、周辺環境や他者への迷惑や危害の防止とともに、動物の福祉の向上にもつながる動物の所有者にとっての基本的な遵守事項である。


<箇所>
P23 ②動物の適正管理の推進
・犬の登録と狂犬病予防注射実施率の向上

<意見>
未登録犬の実数把握と低減、狂犬病予防注射実施率の向上 に変更する。

<理由>
実施率の向上は、あくまでも登録されていることが前提であるから、まずは無登録の犬を減らすことに重きを置いた施策を進めたうえで、狂犬病予防注射の実施率の向上を目指すべきである。また、単なる未接種と高齢や病気などの理由で予防注射ができない場合の予防注射猶予数も分けて明記すると良い。
既存の法令を守らせることで、個人や業者による多頭飼育の抑止につながり、動物の福祉向上が見込めるほか、鑑札の装着により所有者不明犬のセンター収容数を減らし、返還数を上げられること、また飼い主の心理的な飼養責任も明確になるなど、登録することによるメリットは大きく、改めて重要施策として推進していくべき。


<箇所>
P24 ③動物の福祉向上

<意見>
保護収容動物の福祉向上とともに動物取扱業への施策、飼い主への施策もそれぞれ盛り込むべき。

<理由>
動物の数からいっても保護収容動物以上に取扱業の所有動物、飼い主の所有動物への福祉向上がまずメインである。


<箇所>
P26 第3章 基本構想の実現に向けて
1 札幌市の動物愛護管理に関する条例の制定
(1)条例制定の必要性について
17行目 

<意見>
犬猫の引取り手数料の有料化 → 犬猫の引取り手数料の有料化、返還手数料の引き下げ を追記する。

<理由>
返還手数料が高額なため、所有動物が収容されていることを確認しても、名乗り出ない市民が相当数いると推定されるし、他都市と比較しても突出しているため、返還手数料は旭川市の1000円や川崎市の1200円と同程度とし、飼養管理費を引き上げ、早めの返還を促すのが望ましい。また、引取り手数料については、動愛法改正後の有料化制定であり、終生飼養の趣旨に照らして、北海道や他都市等よりも高めの金額を設定すべきである。


<箇所>
P28 3動物管理センターのあり方の検討

<意見>
(2)として 動物管理センターの統合新移設 を挿入する。

<理由>
札幌市の掲げる「人と動物が共生する社会」「人と動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろ」の実現のため、本基本構想があり、それに基づいた動物愛護推進計画、動物愛護条例の制定と、かつてない大きな転換期にさしかかっている。本基本構想の実現のためには現在の2分化され、利便性の悪い管理センターでは、どう工夫しても物理的に無理であることからその拠点となる施設設備が無ければ絵にかいた餅である。
また、大規模災害時の対策として、非常の事態における市民とペットの同行避難場所となる広さのある施設や敷地は必要不可欠である。この理想的な基本構想や新条例の円滑な運営、市民の新しい交流の場、札幌市の抱える課題解決のために、施設の集約移設は絶対に必要である。


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以上です。どうぞ、動物たちのためにご協力お願いいたします<(__)>




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