第7回しっぽの会アニマルチャリティ「2014私たちにできること」[2014年12月28日(日)]
     



12月28日(日)に札幌市駅前通地下歩行空間北大通広場東で開催しました
HOKKAIDOしっぽの会主催イベント『2014 私たちにできること』。

年末の慌ただしい時期の開催でしたが、大勢の皆様がご来場くださいました!







今回のイベントは、札幌市内で地域猫活動をされている2つの野良猫の保護グループの
皆様もパネル展示でご協力くださいました。
会場も十分な広さがありましたので、
動物愛護の様々なパネルをご覧いただくことが出来ましたし、
大変有意義なイベントとなりました!









当会で保護した犬猫たちの保健所収容時等の写真と
その後の様子を展示しました。

暗い表情で寂しげだった子たちも、人との関わりでまるで別な子になったようです。

また残念ながら治療の甲斐なく亡くなっていった子たちもいましたが、
人の優しさや温もりを感じ天国へと召され、最期の幸せだったのでは・・・と思います。







会の子プロフィールも展示しました。

スタッフが日頃感じていること、飼い主さまからの温かいコメントには心が和みます。







現在、飼い主さんを募集している犬猫たちの大きなパネルの他、
これまでに卒業していった多くの犬猫たちの笑顔も展示いたしました。







平成25年度(H25.4.1~H26.3.31)、北海道の行政機関に収容された犬猫取扱数のグラフです。

平成25年度、北海道では犬506匹と猫2,554匹、合わせて3,060匹が行政殺処分されました。
この10年で犬の引取り数は56%減少し、返還譲渡を合わせると生存率は81%となり、
殺処分数は7分の1にまで減少し、飼い主の終生飼養の徹底と
迷子を無くせば殺処分がゼロになる可能性も出てきました。

猫の引取り数は34%減少しましたが、返還数は全道で40匹。
猫の飼い主の意識を高める必要があります。
猫も譲渡がすすみ、約半数が生存できるようになりました。
しかし、犬に比べ避妊・去勢が進んでおらず、繁殖力も強いため、
数年で何倍もの頭数になり、一度に多頭放棄される事例も少なくありません。

殺処分される犬や猫を減らすには、飼い犬・飼い猫に不妊手術を施し
終生飼養することや迷子にさせないこと。
飼い猫は完全室内飼いし、野良猫には地域猫の考え方が有効です。

犬も猫も殺処分数が減少したとはいえ、未だ1日に換算すると1.4匹の犬と7匹の猫、
合わせて8.4匹余りが殺処分されている計算になります。

近年は、飼い主の高齢化と十数年前からのペットブームが重なり、
放棄される犬や猫が増え社会問題となっていてます。
そして、行政殺処分ではなく人知れず命を落としている犬猫も忘れてはなりません。

悪質な繁殖業者、ペットショップなどの生体小売業者による多頭遺棄事件が問題となっています。
業者の元で産まれ、行政機関を通過せず死んでいくペットたちの
悲惨で不幸な生体小売業の販売システムは無くしていくべきと考えます。

「殺処分される犬猫」は「不幸な犬猫」の一部に過ぎず、
「殺処分ゼロ」はもちろんですが、目指すところは「不幸な犬猫ゼロ」ではないでしょうか。







飼い主さんに守って欲しい5ヵ条やこれから犬や猫を迎え入れる予定のある方は
ぜひ保健所や保護施設や迎えていただけたら幸いです。

もし、ペットショップから迎えるなら、間違いのないお店を選んでいただきたいと思います。







当会の『飼い主のいない猫基金』のパネル☆

地域猫やTNRで野良猫の保護活動にご協力してくださる方をお待ちしています。







『地域猫にはTNRを』のパネルです。

野良猫が地域で共生するには、TNRは必須と言えます。

Trap-Neuter-Return Programは頭文字を取ってTNRと略され、
世界の野良猫サイトで共通して出てくる言葉で野良猫問題の推奨される解決方法です。
つまり、Trap(トラップ) 捕獲器で猫を捕まえて、Neuter(ニューター)不妊手術を施し、
Return又はRelease(リターンまたはリリース)元いた居住場所に戻すことを言います。
一代限りの生を全うし、その地域から飼い主のいない、
行き場のない猫を減少させる解決方法です。







『実践マニュアル地域猫のすすめ』のパネルでは、地域猫&TNRのアニュアルを掲載しました。

北海道ではあまりなじみのない地域猫ですが、地域猫とは地域の理解と協力を得て、
地域の合意と認知が得られている飼い主のいない猫をいいます。
野良猫の不妊手術を徹底し、餌の管理・フンの清掃・地域周辺の美化など、
地域のルールに基づいて、適切に飼育管理された猫をいい、
野良猫の数を今以上増やさないで一代限りの生を全うさせます。
つまり周辺住民の認知が得られた猫で、排除されるのではなく地域で共生する猫を言います


猫好きな人、猫嫌いな人、猫に関心のない人、地域にはライフスタイルの違いもありますが、
猫大好きな人が単なる猫好きに終わらないで、
周りに気を配りコミュニケーションを大切にすることが重要です。

もしどうしても猫を受け入れることが難しい場合は、
いじめたり排除したりせずに、ただ見守っていただけたら幸いです。

どうか野良猫にご理解とご協力をお願いいたします。









この度、パネル展示協力いただいた『定ニャンの会』さま。

定ニャンの会は、平成24年より札幌市南区定山渓エリアを中心に、
野良猫の保護を通じて、新しい飼い主探しやTNR・
啓発活動を行っているボランティアグループです。
当会の「飼い主のいない猫基金」も利用されて、野良猫に不妊手術を施し、
行き場のない不幸な野良猫たち減らすため保護活動に尽力されています。









同じくパネル展示協力いただいた『野良猫救済倶楽部ねこの鈴』さま。

野良猫倶楽部ねこの鈴は、平成25年より札幌市北区・西区エリアを中心に、
野良猫の保護を通じて・新しい飼い主探し・TNR・
啓発活動を行っているボランティグループです。
当会の「飼い主のいない猫基金」も利用されて、野良猫に不妊手術を施し、
行き場のない不幸な野良猫たち減らすため保護活動に尽力されています。


『定ニャンの会』さま、『野良猫倶楽部ねこの鈴』さまのブースには、
地域の野良猫をご自分で不妊手術されている方も見えられ、
あと一匹なのに、なかなか捕まらない、とか
家に入れてあげたいけれど、避妊の際に血液検査したら白血病だったので、
飼い猫とのことがあり飼えない・・・等々、様々な方々の日々の奮闘を伺ったそうです。

札幌市も過去にあったように、
不妊手術の助成金制度が復活するといいのにと思われたそうで、
野良猫が減れば札幌市動物管理センター込まれる猫も減りますし、
飼い猫にも助成金制度があれば多頭崩壊も減るしと仰ってました。

猫問題解決のネックの一つになると思います。







大きなモニターでは動画を上映しました。

以下が上映した動画です☆ぜひご覧ください★
日々の活動の様子や行き場を失った猫たちのリアルな姿をご覧ください。



しっぽの会の保護活動








しっぽの会春夏秋冬お散歩風景







しっぽの会飼い主さん募集犬のプロフィール






しっぽの会飼い主さん募集猫のプロフィール







定ニャンの会野良猫保護活動






野良猫倶楽部ねこの鈴野良猫保護活動







販売コーナーでは、
当会のオリジナルグッズやボランティアさんの手作り雑貨等販売させていただきました。

オリジナルパーカーやTシャツ、ポロシャツは人気のある商品です☆







2015カレンダーやオリジナルノートも人気がありました☆

大人気だったのはオリジナルタオルとオリジナルボールペンです☆

普段から使うもので、実用的なものは人気が高いですね!







ボランティアさんの手作り小物や雑貨も種類が豊富で目にも楽しいものばかりです☆

犬猫たちのお世話の他にも、こうしてイベントで販売のご協力をしてくださるボランティアさん☆

感謝してもしてもしきれないくらいです!本当にありがとうございます!







当会のロゴやグッズでお馴染みの
動物イラストレーターかきはらひとみさまのポストカードや絵の販売もありました。








大人気のゆるキャラシリーズの絵の実演も大人気でした♪

かきはらさまは日頃から当会の活動をご支援くださっていますが、
この度当日の売上からいただくご寄付とは別に、
今年販売された絵とグッズの売上の中から23,820円のご寄付もいただきました!

本当にありがとうございました!









Animaldighity手作り雑貨、グリーティングライフさまのステショーナリー、
BADGIRLKETTYさまの鑑さつホルダー・首輪、
I雑貨さまのオシャレな小物や雑貨も販売させていただきました。







お会計を待たれるお客様の列。。。

お陰様で、この日の売上はトータルで過去最高の457,293円でした!

ご協力くださった皆様は、商品をご寄付くださったり、
売上の一部を当会にご寄付くださいました☆

皆様のご協力に心からお礼申し上げます。

売上やいただいたご寄付は保護動物の医療費や環境を整えるため
大切に使わせていただきます。

お買いものくださった皆様、ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!







約1ヵ月間、当会の活動に密着取材してくださったSTVテレビのディレクターとカメラマンさん。

放送は来年1月中旬頃、『どさんこワイド』の18時台のニュースの特集で放送される予定です。

STVテレビさまは、この日は朝から卒業犬の取材と飼い主さま宅へ同行取材、
チカホのイベントの取材と本当に目が回る一日だったと思います。

本当にお疲れさまでした!







この日は朝から一日いっぱいお天気も良く、年末最後の日曜日でしたが、
夕方まで絶え間ない人の往来がありました。

地下歩行空間は、一日多い時で7~8万人、平均3万人は通行されると伺いましたが、
このような不特定多数の大勢の方に自然に目に触れていただけるような場所での開催は、
当会の活動のキーワード『私たちにできること』、
そして『知ることから始まる』ことに相応しい条件が揃っていると思います。

来年も地下歩行空間で主催イベントを開催させていただけたらと思います。

皆様、来年また地下歩行空間でお会いしましょう!



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