エルマが8月19日(金)14時頃、虹の橋へと旅立ちました…。
年齢は推定13~15歳でしっぽにいるたった一匹のサビ猫でした。
エルマは、2017年5月、釧路市喜多町で保護され保健所に収容となり、行き場がなくしっぽで引き取りしました。
当初は人馴れしておらず、触ると威嚇してくることもありました。
臆病なところもあり、新しい環境への適応が出来ず怖かったのだと思います。
その後は少しずつしっぽの生活にも慣れ、日中出ている個室部屋では、一緒に出ている他の猫達とも仲良く寛いで過ごすようになりました。
朝食後は、個室部屋に出る時間が近づくと「早く出して!」と鳴いて催促するようになり、部屋へ連れて行くときも、抱っこが出来るようになっていました。
また、撫でると「もっと撫でて」と撫でられる事がとても好きな子でした。
そんなエルマでしたが、今年2月に食欲がなくなり猫風邪の症状もあり免疫力も下がっているようなので入院し血液検査を行ったところ腎不全が判明しました。
発病した始めの頃は、食欲もまだあり個室部屋に出ても元気にしていましたが、腎臓病は回復が難しく徐々に悪化していき、この数ヶ月は嘔吐し食欲もなく、元気がなくなる事が度々おき、その都度病院に入院、食欲が戻ると退院の繰り返しでした。
病気の影響で貧血も酷く造血剤を打つことが続きました。
6月には、肺に炎症もおきその後も入退院が続きました。
8月2日には呼吸が苦しそうになり再び入院、病院では点滴を繋ぎながら酸素室に入りました。
翌日退院にはなりましたが、少しでもエルマが楽になるようにとしっぽでも酸素室に入れました。
亡くなる10日程前からは開口呼吸となり、ご飯もほとんど食べなくなり苦しそうで、とうとう力尽き8月19日に息を引き取りました。
エルマが亡くなる少し前、朝いつものように、他の猫達と個室部屋に出ていた時に、部屋の掃除をしていると、エルマが近寄って来て離れませんでした。
「今、掃除中だからね」と少しだけ頭を撫でエルマから離れると、また近寄って体をピタリとつけてくるのです。
以前から近寄ってくる事はありましたが、この日はすごく甘えてきて様子がいつもと違っていました。
それから程なくして、病気が悪化、再度入院となり、その後は退院しても個室部屋に出て他の猫達と一緒に過ごす事は出来なくなりました。
あの時エルマは何か伝えたかったのか、それとも最期を感じての事だったのか、それはわかりません。
ですが、あの時のエルマとの時間は、忘れる事ができないかけがえのない時間でした。
この5年間のエルマとの日々が、ふとした瞬間によみがえり、悲しみが溢れてきます。
エルちゃん、苦しくて辛かったね。よく頑張ったね。
エルマのことは忘れないよ。
皆様とエルマの冥福をお祈りしたいと思います…。