10月17日(月)、ビスタが虹の橋へと旅立ちました…。
ビスタは、7月22日に空知総合振興局管内の犬の多頭飼育崩壊の現場から保護した推定10~12歳のオスでした。
引取り時に後右足に黒い大きな塊があり腫瘍と思われました。
いつ出来たかは飼い主も分からず、各関係者による犬の引取りが始まり、頭数が少なくなったことで目が届き発見できた…そんな状況でした。
ビスタは、保護後は病院、病院の毎日でしたので、もっと早く保護ができていたら、、と悔やまれました。
引取り後、腫瘍の切除を行いましたが、病理検査の結果は血管肉腫で悪性でした。
非常に大型で浸潤性を示す悪性度の高い腫瘍の為、今後の経過には注意が必要とのこと転移も疑われました。
レントゲンでは肺などへの転移は見受けられませんが、足に数カ所腫瘍のような固まりがあったため、詳しく検査をするため9月に入り大学病院を受診することになりました。
レントゲン・CT検査の結果、肺や他の臓器などへの転移は見られませんでしたが、足付近のボコボコは切除部横や鼠径部、お腹の辺りの触診でわかるところ以外にもお腹の奥、臀部、反対の足の大腿部にも腫瘍のようなものが出来ていて、同じ血管肉腫の可能性が高いとのことでした。
できている場所や個数をみても断脚・切除などは考えられませんが、肺への転移が見られないので、抗がん剤治療で進行の緩和をすることになりましたが、腫瘍は稀な癌であるリンパ管肉腫かもしれないとのこと。
9月から抗がん剤の治療が始まりましたが、血液検査の結果、抗がん剤が効いておらず、腫瘍が大きくなって貧血が酷くなっていて、血小板も少なく血が止まりにくくなっていました。
そうしたことから、ビスタの体力も考え、まずはステロイドを投与し、状態を上げてから再度抗がん剤治療に入ることになりましたが、体力は無くなっていくばかりで、食欲もなくなっていました。
ビスタを蝕んでいた癌の進行は早く、治療も追い付きませんでした…。
亡くなった当日は大学病院の受診日でした。
朝、ゴハンは食べてくれず、立っているのが辛そうではありましたが、お外に出て自力でオシッコをして病院に向かいました。
病院でも立っていられないようなのでずっと抱っこしてましたが、体温と血圧が下がりとても危険な状態となり、病院で直ぐに体を温め点滴を繋いでくれました。
ですが、体温は少し上がってきたものの容態はどんどん悪くなりとうとう力尽きてしまいました。
最後の最後まで穏やかな、良い子の可愛いビスタでした。
ビスタも適正飼育をしてもらっていたらこんなに辛い思いもせず、病気も早期発見ができ治っていたかも知れません。
治らなかったにしてもお家で手厚い看護をしてもらい、幸せな最期を迎えられたと思います。
人は好きで甘えん坊だったビスタに新しいお家を見つけてあげる事ができませんでした。
ビスタのような子を増やさない為には、飼い主は適正飼育できる数に止め、そのためには不妊手術を施すことが必要でした。
ビスタ、短い時間だったけど、ビスタに会えて幸せでした。
どうか安らかに眠ってください…。
皆さまとビスタの冥福を心よりお祈りしたいと思います…。
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